シームレスボディのラインを消そう!
タカラのナチュラルボディ。ボークスのエレガントコレクション。共に、いままでの素体とは一線を画した自然な造型の素体です。その割に、可動範囲は意外に広く、様々なポーズを取ることが出来る優れもので、私も気に入ってよく使っています。タカラの方は、一番最初に出たフォトジェニックジェニーで素体に近い形で売られ、白肌、ノーマル、日焼けと三種類出ていましたが、日焼けは、日焼けどころではなく、土人かと思うほど黒いので、次のプライスダウンシリーズから、日焼けは無くなりました。いまは、フォトジェニックジェニーとして店頭でお目に掛かることはなく、AGISのシリーズに使われています。ボークスのほうは、ドルパ3の初登場から改良を重ね、品質を上げ、ドルパ4から、スレンダータイプを発売しています。
さて、このシームレスボディにも不満点はあります。見ての通り、接合後のラインが横に残ることと、ピン跡が出来ているということです。まあ、他にもタカラは胸が小さく背が低いとか、ボークスは足が太いとか、いろいろありますが、先の二つは美しさを重視した素体なだけに、これは致命傷とは言わないまでも、美観を損なっていることに違いはありません。イベントなんかで売られているシリコンボディなどにもこれらはあるので、こういったシームレスボディには必ず出てしまうものかも知れません。ピン跡はどうしようもないにしても、接合後のラインは何とかならないかと、思っていました。一度、ペーパー掛けしたことがあるのですが、どんなに細かいのでやってもザラザラになり、最後にはボロボロと剥離してきます。こうなったらもう取り返しはつきません。あきらめていたときに、これを何とかする方法がみつかりました。まあ、知っている人はとっくに知っていると思いますが、知らない人は知らないと思うし、つい最近まで私も知らない人だったので、知らない人のために、書こうと思いました。答えは

ボディソープを付けて240〜320番で磨く

です。途中何度か、水で洗い落として、具合を見て下さい。そしてまたボディソープを付けて作業をくり返します。水で洗い落とすのは多分、熱によって素材が柔らかくなり、先の剥離が起こるのを防ぐものと思われます。

ちなみにこの方法は、VOLKS大阪SRのショーケースに書かれていたものです。左の写真がVOLKSのEC、下がタカラのNBです。私としては、結構満足するレベルで処理できる方法だと思っています。ナチュラルボディの方は、320番くらいに落としてもいいかも知れません。この方法で処理すると、ピン跡もある程度目立たなくなります。ただ、店の人の話では、「香りが強く残るので、あまり香りのあるボディソープではやらないほうがいい。」とのことです。私の場合は、桃の香りのビオレUを使ってやりました。あと、埃が付きやすくなります。いままであきらめていたことがなんとかなる!ということで、個人的に感激してしまいました。

今回使ったボディソープ
最近のナチュラルボディは、ラインも目立たなくしているようですが、私としてはまだ気になりますし、ドルパ4で買ったエレガントコレクションSは初回生産だったからか、接合後のラインが酷く、幻滅していました。しかし、処理の方法があるのなら、ユーザー側でなんとかできるので、不満は一つ解消しました。
最後に、この方法は一つの提案のようなものなので、各個人の責任で行って下さい。失敗しても責任は持てないっす。というのもいくらボディソープが守ってくれるといっても、先の剥離の危険は消えたわけではないからです。私自身、慎重を心がけましたが、あまりゆっくりやってると埒があかないので、粗めのペーパーに替えると、途端に先に言ったザラザラが出始めてしまいました。せっかく買ったシームレス素体を台無しにするのはイヤなので、接合ラインなんて気にしない!と言う人は、やらないのが賢明です。ただ、「俺も昔から何か方法はないかと探していた!」というひとは、一度挑戦してみるのもいいかも知れません。
また、私自身、初心者なので「そんなやり方じゃダメだ。こうするんだ!」と言うのがあれば、是非ご教授下さい。

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