ボリューム抑え
処理前 処理後

市販品のヘッドやカスタムヘッドで、植毛の量が多すぎてなんだかなぁ。そんなときにやるNAZO流のボリューム抑えをご紹介しましょう。これはパーマではなくカッティングです。このページのindexに書いてました「コレを読んで実行して、どんなことになっても責任は持てませんのでヨロシク!」これはまさに、その最たるものと言えるでしょう。こればかりは、失敗する危険が大きく、しかも失敗したら取り返しがつかないという怖ろしいものです(笑) 「別にそんなドール持ってないからいいや。」とか思ったあなた!実はね、このヘアセットには別の意図がありまして、ひょっとしたら、そちらがメインなのかもしれません(笑)
ボリュームを抑えるためには、きつく縛って湯煎パーマするという方法もありますが、それにはどうしても限界があり、また、長期保存していく内にまた拡がってきます。ボリュームを抑えるには、髪の量自体を少なくする、つまり髪を切るしかありません。さて、切った跡がわからないように、髪の量を少なくするには、まず、植毛の一番下段から、切っていきます。時々、櫛でといて具合を見ながらやります。一段切ってまだ髪の量が多いときは、二段目も切りにかかります。くれぐれも具合を見ながら慎重にやることをお忘れなく。コレだけは、切りすぎたら植毛しなおさない限り、絶対にフォローできません。
最下段を切ってしまって良いのか?一般的にいうと「あかん」と思います。私見で言うと、植毛の最下段というのは、「テールヘアにしない限り、外見的に用を成さない」そして、髪を広げる原因になるのは、この再下段だと思うので、ボリュームを抑えるにはここを切っていくのがいいと思います。ですが、髪をかき上げたポーズツーテールにする、というのは二度とできなくなりますので、これをやるときは、持っているドールの髪のボリュームが、あまりにも大きくて、暑苦しそうでイヤ。というときにだけすることをお勧めします。

↑モノによっては、タテハサミぐらいではオカッパを回避できない

↑前髪の根元を何箇所か切ると、オカッパを回避しやすい。
さて、このボリューム抑えの裏の使い方で、実はこちらのほうが明らかに使用頻度が高いという利用法、それは
オカッパの回避」です。
ドールをカスタマイズするとき、前髪を切りそろえただけでは、オカッパになってしまいます。これを回避する方法としては「ハサミをタテに入れていく」というのが、一般的です。しかし、植毛の量や髪の色によっては、タテ鋏ぐらいでは、オカッパを回避できないときがあります。髪をすいたつもりでも、櫛でとけば戻ってしまう、その辺りを調整していくうちに、思っていたイメージと離れていってしまう。
これは、前髪の量が多いからではないか?と思うようになりました。無論、タテ鋏を入れていくのを基本とするのですが、作業中にそれでは対処できないと感じたら、思い切って前髪を根元から、ピンポイントで何箇所か切ってしまうと、前髪の量が減り、オカッパを回避しやすくなります。

ただ、この方法も、一つ間違えば、大変なことになります! オデコ丸出しのハゲドールになります。しかも、こちらは、植毛でさえフォローは難しいです。やるときは、命がけ。さるスジの有名な言葉を借りれば
素人にはオススメできない
といったところでしょうか?(笑) 実行されるときは、あくまでも自己責任で。ただ、いつも、前髪が気に入らないと感じている人には、こういう方法もあるよ。ということで、紹介してみました。

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