一部分だけロール部分(またはウェイブ部分)が必要になったり、ヘアセットに円や弧が必要になった場合に、私が良くやる方法をご紹介します。
キャラドールを作っていると、ぴこんと跳ねているのが特徴という髪型があります。一瞬、木工用ボンドとかで強引に作ってはどうか?とか思いますが、それだと、確かに固まってはくれますが、結構な量を使うことになり、髪から接着剤のカスが出てきたり、透明の接着剤後が見えたりしてどうにもきれいではありません。元々、ヘアセットにおける接着剤等の役目はというと、「形の保持」が目的であり、やはり、髪自体がそういう形をしていることが必要だと思われます。
したがって、髪自体をカーブさせてしまう、つまり、「カーラー」を使って湯パーマし、円を作った後、必要分を切り取って弧を作る。という方法を取るようにしています。カーラーを使ったロール髪というと、VOLKSとかで売っているカーラーが、まず思いつきます。これを使った跳ね毛は、以下のようにやります。
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↑普通に巻いて湯パーマ |
↑必要分を切り取ります
必要に応じて、仕上げに水糊で固めます。
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ちなみに、このカーラーのもう一つの使い方として、半周を使った波形パーマというのも、よくやります。半周だけでロックしてしまい。先を束ねて大きな波形を作ります。
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↑半周でロックして湯パーマ |
↑横の波形を作るのに使います。
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さて、このカーラーも万能と言うわけではなく、大きな弱点が二つあります。直径が1cmもあるので「小さな円弧が作れない」こと、髪を止める手法から「必ず1周以上(出来れば二週以上)巻く必要がある」ことでしょう。直径+巻き束から、どうしても円は大きくなってしまいます。小さな円が必要な場合は、「ストローパーマ」というのをやります。これは、ドール用カーラーの無かった昔からある方法で、ストローとピンを使います。自由度と言う点では、こちらのほうが幅が広いかもしれません。
なぜにストローか? 下の画像を見てもらえれば分かると思いますが、ストローは筒状なので、まず始点を挟んで巻いていき、終点もピンで留められます。この終点を任意に留められるというのがミソで、ストローの直径も小さいだけに先の二つの弱点を克服して小さな円を作ることが出来ます。
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↑始点を挟み、巻いていき |
↑終点を挟み、湯パします |
↑ピンポイントで使うと径は
こんなモンですが、ロールをやると
もっと太くなります |
前髪など、ストローでもまだ太い、と言うときはピンだけを使ったパーマもあります。ピンで挟んで巻いていき。終点を最初のピンごと髪に挟みます。横から髪が逃げていかないように、小さい輪ゴム等で止めることもあります。やってみればわかると思いますが、良く毛先がピンから逃げていくので注意してください。私の場合、どうしようもない時は、毛先をセロテープでくっつけてしまうとかもやりますが、湯パーマ後、剥がすのが大変なのと、その過程で少しパーマが崩れたりしますので、セロテープはあまりオススメしません。
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↑ストロー無しでピンだけで |
↑前髪のロールに使ったりします |
この辺りのピンポイントロールを駆使し、他のヘアセットと組み合わせれば、かなりいろんなことが出来ます。キャラドールではなく、オリジナルドールならば、そこまでする必要も無いでしょうけど、ちょっと変わった感じのものを作りたいなんて時に、何かの参考になれば幸いです。
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