引出盛上パーマ

髪の毛の右側がなんとなく上がっている。なぜかアニメ/コミックのキャラに、非常に多く見られます。あなたもイラスト書けって言われたら、輪郭書いたあと、なーとなく髪の毛の右側(本人から)が上がっている髪を描き始めませんか? これがなければ、美奈子は美奈子ならず、アスカはアスカならず。これやるだけで、かなり作れるキャラドールの幅が広がります。この「引出盛上パーマ」っていうのは、これを実現する手法です。

以前は、木工用ボンドとかで、強制的にやったりしていました。しかし、こいつはダメですね。ジェルやボンドというのは、確かにセット力が強いので、ある程度は形を形成することが出来ますが、やはり髪自体がその方向を向いていなければ、時間が経ったり、動かしたりしている内に戻ってきます。整髪料/接着剤の類は形の形成ではなく、形の保持に使うものかと思います。(このパーマではつかいませんが)
使う道具は、ヘッドを買ったときに、必ず付属しているポリキャップです。ポリキャップを被せ、指で必要な分を引き出します。あとは、湯パーマするだけ。加熱は、蒸気パーマが一番良いのですが、流し湯でも出来ます。流し湯パーマでやる場合は、盛り上げがちょっと下がりますので、熱い内に指で形を整える必要があります。
さて、キャラによって、盛り上げを始める地点が下がっている場合があります。その場合はポリキャップの帯を下げる必要がありますが、それではパーマ中に、帯が抜けてしまう危険があります。その場合は、後頭部に針を刺して帯をずり落ちないようにします。

↑これだけ上げても、接着剤なしでいけたり
この髪型は結構保持力が強く、ちょっとやそっとで消えてしまうことはありません。ある程度、グシャグシャやっても、手櫛でちょっとやれば大抵もどります。よって、整髪料の類は必要ないと思います。というか、むしろオススメしません。というのも触角や三角なら、根元を固めるだけですが、盛上を固めるとなると、部位の全部を固めることになり、テカテカして見栄えも悪いし、動かすと一塊になって動くというのも萎えるものがあります。キッチリやれば、保持力の強い髪形なので、サラサラのまま行きましょう。ちなみに左の例は、盛り上げの部分は接着剤は使っていません。(後ろのポニーテールの3本は別ですが)。あと、ポリキャップの帯を利用して、ピンセットで前髪の曲線を作ったりも出来ますが、それまた別の機会に。(^^)

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