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湯パーマ、湯煎パーマに続く、第三の加熱方法です。他のに比べると、少々難しいのですが、マスターすると便利なので、紹介しておきます。
また、火をかなり絞らないと、ドールヘアが縮れてしまう危険があります。その場合、ドールとしては大惨事になります! 一度、どうでもいいヘッドで、練習してからやったほうがいいでしょう。 利点は他の加熱方法に比べて「圧倒的に乾くのが早い」と言うところでしょう。しばらく乾かしたら、すぐに次作業に入れます。これって、本当にちゃんと形が付くの?と思うかもしれませんが、他の加熱法に負けず劣らずのセット力を持っています。また、蒸気なので、加熱された水の分子が飛んでいく分けなので、しっかり当てれば、ちょっとした髪束でも中に入り込んで加熱してくれます。長期的に見ても、セットの保持力は他の湯パーマと大体同じで、ちゃんと保存していれば、特に問題はありません。
使い勝手としては、湯パーマ(流し湯・湯煎)が全体の型を付けるのに使うのに対し、蒸気パーマは、「部分をピンポイントで形を付ける」のに向いています。したがって、「曲がった髪をストレートに戻す」「全体を一気に形を掛ける」というのは、これではとても出来ません。向いているのは、引出盛上、カマキリ、ピンポイントロール、また、ツーテールを急角度に落としたいときや、WAVEヘアの前髪だけをセットしたいとき、などに使えます。 また、良く用いるケースとして「修復作業」があります。夏場などに、保存をミスって髪形が乱れてしまったときなど、アイペ済みヘッドの髪型調整には、流し湯や湯煎はちょっと、、というときには、蒸気パーマを良く使います。(最上段の写真は、ウェイブの後頭部が開いてきたものを、修復している時の写真です) まあ言えば、一種のドライヤーのような感じでしょうか? ドール髪の場合、本当にドライヤーでやると、加熱過多で縮れたり、風量に流されて崩れたりという恐れがありますが、蒸気パーマの場合は、水蒸気なので大体100℃前後で一定しますし、やかんの口から出る分には、髪型を流すほどの風量は出ないので、そういったセットに向いています。ヘアセットの加熱法の一つとして、ご紹介しておきます。 |
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