|
|
んで、デカールってなんじゃ? こんなのです↓ ![]() でも、あんまり流行りませんでした。理由は多々ありますが、最初のころのデカールは、作っても可愛くなかったってのが一番でしょう。「あんた、このデカール使って一つでも試作したか?」なんて酷いものもありました。アイペ論で言いまくってますが、ドールの目なんて、バランスがコンマ数ミリ狂っただけでボツるのに、当時は目として描いておけば良いだろう てなデカールがたくさんありました。 しかし、時代が進み、デカールディーラーの質も向上していきます。特にFarRaGoさんところのデカールを最初に見たときは、ここまで進んだか!と衝撃を受けたものです。また、VOLKSデカールも使いようによっては、可愛くなります。
それでも、あんまり流行りませんでした。 それは、当時の風潮で、以下のような理由が言われていたのがあります。 1.誰でも出来るから、カスタムドールではない!(デカールなど邪道だ) 2.耐久性に問題がある。 3.同じようなドールばかりになる。 2はまだしも、1と3は「バカモノが!」と当時から思ってました。今から言う、私の意見に当時から賛同してくれていたデカール派もいたのですが、所詮はアイペできないやつの遠吠えとかで、相手にされませんでした。アイペドールも結構な数作ってきた私が、久しぶりにデカールでドールを作ってみて、その原点を思い出したような気がするので、まずに先入観に対して、自論を出してみたいと思います。 |
<デカールを使うカスタム> 1.誰でも出来るから、カスタムドールではない! → 可愛かったらええやんけ! デカールはカスタムじゃない。これは、アイペできない人を見下す言い方とも取れます。実際、デカール派はアイペできない人が多いです。しかし、そもそも、みんな何のためにドールを作っているのでしょうか? 可愛いドールが欲しいわけですよ。誰でも出来るデカールドールは、カスタムとは言えない。別にいいじゃないですか。可愛いドールを手に出来るなら、その過程なんてどうでもいいんです。その出来が秀作ならば、コレクションとして誇っても良いと私は思います。 2.耐久性に問題がある。 → 予備を買っとこう そもそも、ちゃんとやれば簡単には剥がれたり欠けたりしません。ウチの7年前のデカールドールも健在です。確かに、アイペよりは弱いでしょう。しかし、デカールは予備が買えるわけで、張り位置の目印をつけておけば、何回でも再生できます。張替えを加味すれば、よっぽど激しい用途?に使わない限り、寿命はアイペドールとそんなに変わらないかもしれません。 3.同じようなドールばかりになる。 → 違うんよ、コレが 次章で詳しく述べます。ここが正に、デカールドールの面白さです。工夫次第でいろいろ出来るのです。よく考えてみてください。自分でアイペ練習しても、技術が確立したら同じ瞳ばっかりになりまっせ。私もキャラドール作るときは、元ネタに似せなくてはならないのでアイペは毎回変わりますが、オリジナルを作れといわれると、どうしても一番安定している方法を取ろうとするので、瞳だけみれば、同じようなものになってしまいます。 4.デカールドールの利点 → 誰でも出来る、直ぐ出来る 何と言っても、誰でも出来る、直ぐ出来る。思い立ったら、ヘッドとデカール買って来て、湯パして、貼ったら出来上がりです。キャラドール作るのはちょっと難しいかもしれませんが、とにかく、服のモデルドールが欲しい、なんか可愛いドールが欲しい。と思ったら、貼るのがイッチャン早くて、値段も安くて、満足度も高いですよ。 |
とはいっても、やりだしたら。デカールカスタムも奥が深いもんでして・・ やりようによっては、さまざまなドールを作れます。 |
<ヘッドの選択で個性を出す>
右は、アゾンのデカール「〜イブ〜」をVOLKSのAヘッドに貼ったモノです。アゾンで売ってるa-one-10デカールは、VOLKSのヘッドに相性いいんですよ!(もちろん、AZONE01にも合いますが)。私がアホなだけかもしれませんが、これは盲点でした。というのも、お互いライバル社なので、他社製品を掛け合わせた作例など見る機会はないので、気が付きませんでした。
しかし、我々エンドユーザーは、どこの製品を組み合わせようが、そんなもん自由です。作例写真が気にいって、その通り作るのも全然OKですが、作例にないような組み合わせで良いものが出来ると、他人とは違ったオリジナルな秀作になるでしょう。 |
<貼り方で個性を出す>
これみんな同じデカールですよ。デカールは貼るだけだから、可愛くなるかブサイクになるかは、貼りの腕で決まります。アイペ時のバランス論が、デカールでもいえるわけで、この辺はアイペと変わりません。ドールの目はセンスです。さらにそれを推し進めると、自分がイメージするキャラを考えて、つり目、タレ目、普通、低年齢なら下位置に、高年齢なら上位置に、貼り方一つで、同じヘッドに同じデカールを貼っても、個性を変えられます。さらに、髪型まで加えると、全くの別キャラにすることも可能でしょう。 ちょっと考えれば、一つのアニメ作品でも、キャラは違えど、ほとんど瞳は同じです。つまりキャラを表すのは、瞳だけではなくて、目付き、位置、色、髪型、服などの総合的イメージによるものといえるでしょう。 |
<キャラドールもやれるかも>
完全に適合するデカールがあったり、アイパターンが流動的なキャラクターの場合は、ヘアセットと服で、キャラドールをやれてしまう場合があります。 特に、VOLKSのデカール。VOLKSはもともと、ファイブスターストーリーのフィギュアを得意としていました。VOLKSドール黎明期、クラウディアなんか、もはやファティマの一人といっていいでしょう(笑)し、マリアはガウハ・レッシーそっくりです。得意分野というのは、どうしても出てしまうもので、VOLKSのキツイ目デカールを使うと、北爪キャラの再現が可能です。Zガンダム、エルガイム、逆襲のシャアあたりのキャラはだいたいいけるでしょう。(VOLKSの1/6デカールは、もうあんまり売ってないのですが) AZONEで売ってるデカールも、アニメ系の物が多いので、発想をめぐらせると、いろいろキャラドールが出来そうです。 デカールドールの弱点は、自分は気に入っていても、作成の手間が少ない分、他人にスルーされやすいというのがあります。しかし、キャラドールだと言い切って納得できるような出来であれば、描かずに作った分、逆に感心される場合があります。自分が気に入って、他人も感心したなら、それはもはや立派な作品です。 |
<アイペできる人は、なぜ敢えてデカール?>
|
<デカールの注意点は?> 1.予備を買っておきましょう 先にも書きましたが、将来のメンテナンス用に予備を買っておきましょう。私は、イベントで良さそうなデカールがあれば、複数購入しています。しかし、AZONEデカールのような、質の良いデカールが安定供給されているのは喜ばしいことですな。 2.よく失敗します。(センス的な問題で) ここでは、デカールの貼り方は、ご紹介しません。デカールディーラーさんのサイトや、買ったときの説明書に書いてると思います。なぜ紹介なしか? 私自身、そんなに貼るの上手くないからです(笑)。 しかし、ここで言う失敗とは、シワになってしまった、欠けてしまった、浮いてしまったとかの技術的な失敗ではありません。名人の如く完璧に貼れた! でも、、イマイチ可愛くならなかったなぁ。こういう失敗です。デカールは買ったときにいくら良くできていると思っても、実際に作ってみるまで分からないものです。大きさバランスが悪い場合は、もういくらやり直してもムダです。それでも作ったので愛着は沸きますが、お蔵入りを増やさないため、勇気を持ってボツにしましょう! これ、デカールでは、結構起こることで、秀作が出来る確率は5割ぐらいで考えましょう。 |
なんかもう、あきらめてた人も、最近もう飽きちゃったよ、って人も、「へー、最近のデカールは、進んでるのか。すぐ出来そうだし、ちょっとやってみようかな。」とか思ってもらえたら幸いです。 |
|