ドール箱の自作
ドールを収納するときの箱。買ったときの箱は大きかったり、出し入れが不便だったり、耐久力が弱かったりと不満があったりしませんか? また、コレクションは売るとき箱があった方が高く売れるので、別箱保存したいところです。自作するときは、ボディが袋入りなら、箱はどっちみち自分で用意しなくてはなりません。大きさがそろっている方が、収納時にも楽ですし、何か方法がないかと、いろいろと考えていました。
※このページの画像は全て、クリックすると大きくなります。
結論:1.5mm厚のダンボール買ってきて、↓こんな風に切る。

以上です(笑) まあ、一言でいうとこうなんで、あとは展開図を書いて終わってもいいのですが、それだと面白くないので、ココに来るまでにはアレコレあったのを書いてみましょう。

最初は、ドール収納に適する箱が売ってないか?と考えました。いまでも、アゾンでドール箱は売ってます。しかし、1箱400円もするのはいいとして、箱が無駄に大きいため、遊びが多く、収納スペースを有効に活用できません。VOLKSから、素体用に使われていた透明PPの箱もあって、サイズ的にギリギリで収納にはいいのですが、出し入れがしにくく、素材が薄いため、積み重ねに不安があります。また、これは販売中止になっています。いずれにせよ、ドール屋の箱は、どれも気に入りませんでした。

こういう箱を買うといえば、シモジマです。長い間、つかっていたのが、Z-24(90x315x80mm)という箱です。これなら、ヨコとタテが1/6ドールにピッタリです。型番不明(115x290x60mm)というのも悪くないのですが、タテ290mmは少々窮屈で、ヨコが115mmと無駄に長く、高さが60mmなので、沢山重なってくると、収納スペースを圧迫します。Z24は高さ80mmですが、ドールは高さ40mmでピッタリなので、今までは中板を入れてZ24に2体入れていました。
補充も定期的に出来るし、2体ずつ入れたらスペースも最小になるので、Z24箱は、何年も使っていたのですが、2体入っていると、下のドールを出すときは、上のドールを出してから取り出さねばならないので、やっぱり1箱1ドールに出来ないか? と思うようになりました。タテヨコは、このサイズでいいので、高さ40mmの物は無いかと色々探しましたが、どうも良いのがなさそうです。

そこで最初に考えたのが、Z-24の改造↓でした。

高さが40mmとなるように、切断して整形します。天板は別に切り出して、余ったパーツを使って糊で接合します。
折り線は裁縫用のヘラをつかって付けます。側部は穴にハマるようにカッティングしてもいいのですが、浅いと外れてしまい、深いと積んだときに引っ掛かって取りにくいので、結局ホットボンドを使って接着しています。ホットボンドなら分解する必要が出たときも、細いワイヤーをつかって、ボンドの部分を切ってしまえば分解できます。最後に、織り込む部分を調整して出来上がりです。
これで1箱1ドールになり、沢山のZ24も無駄にすることなく、収納スペースも以前と変わらず、幸せになったのですが、けっこう予備を持っていたZ24も全部つかってしまいました。まあ、いままで2体入っていたものを1体にするのですから、倍かかるわけで、当たり前ですね(笑)

さて、この先はどうしたものか? またZ24を買ってきて、カッティングして作るのか? そう思ったときに不安になったのが経済性です。このZ24と言うのは、ワインを入れる箱なので、箱以外にもいろいろと部品が付いているわけで、結論から言うと、Z24は1箱200円もするのです! この先、10やら100やら増えていくことを考えると、あまり経済的ではありません。また、ホットボンドはいいとしても、糊をつけるところは乾く時間があるので、そんなに生産性も良くありません。

もうこうなったら、大きな、板ダンボールから切り出したほうが早いのでは?と思うようになりました。さて、単なる板ダンボールとなると、ホームセンターでは3mm厚のダンボールしか売っていません。ネットをいろいろ周り、やっとAMAZONで見つけることが出来ました。

板ダンボール 1.5mm厚【(A1) 841×594mm】10枚セット (FB19-0000)
価格:1030円 送料込み:1730円

これよりも大きいのがあるのですが、作業時にとり回しが悪そうなので、とりあえずA1で考えてみました。単純に計算してみると箱一つに300×490です。となると、ぎりぎり縦方向に2つ取れません。これは勿体無いので何か方法は無いかと、いろいろ考えてみたところ。よく考えれば、箱の蓋と底は、サイドの厚みを考えないと閉まりが悪い、具体的には1.5mmがサイドに二つあるなら3mm引き算しないといけないワケです。となると、297×490。297を2倍したら594、ギリギリ縦方向に二つ取れます。横方向は、さすがに二つとる方法はありませんが、余った部分にもう一個取れるので、A1一枚で3つ作れます。

A1一枚で3つ作れると言うことは、10枚セットなので、1730円で30個作れるわけで、これなら1箱58円となり、ランニングコストとしては、まあまあ納得できる数字でしょう。
展開図↓(クリックで大きく)

細かいところは省略してますが、大体こんな感じです。


これがA1から3つ取れます↓(クリックで大きく)

コレクションが少ないと、購入時の箱や、アゾンで売ってる箱で充分なので、ドール箱の自作なんて、普通は誰もしないでしょう。つまり、何の参考にもならないページですが、採寸とか忘れてしまいそうなので、自分用の備忘録という目的が主です。しかし、もしかしたら、「やっぱり、保管用の箱が気になる」という人もいるかもしれないので、NAZOはこんなふうにしているということで、ちょっと上げておきます。
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